映画「天使が消えた街」(マイケル・ウィンターボトム監督)。9月5日公開(アンプラグド提供)。(C)ANGEL_FACE_FILMS_LIMITED/BRITISH_BROADCASTING_CORPORATION_2014.【拡大】
伊シエナで英国人留学生、エリザベス(カーラ・デルヴィーニュ)を殺害したとされるルームメートの女らの控訴審が目前に迫っていた。事件を映画化しようとロンドンから現地入りしたトーマス・ラング監督(ダニエル・ブリュール)だが、被害者などそっちのけで、ルームメートの性的嗜好をセンセーショナルに報じる現地マスコミに嫌悪感を示し…。
英国のマイケル・ウィンターボトム監督(54)が、実際に起きた殺人事件をベースに報道のあり方に一石を投じた。ただ、速報性や世間の関心の移ろいやすさを度外視して、被害者の内面に肉薄した詩的な真実の物語を完成させようと意気込むトーマスの態度は、ロマンチスト過ぎる? 9月5日から全国順次公開。(高橋天地(たかくに)/SANKEI EXPRESS)