主人公のテディベアなど愛らしいパペットたちが、実在の大自然で元気いっぱいに大冒険を繰り広げる-。チェコを代表する映画監督の一人、ヤン・スヴェラーク(50)が手がけた実写の新作ファンタジー「クーキー」は、ミニチュアやCGを駆使して構築された独特の映像世界だ。
本国チェコでは大ヒットを飛ばし、チェコ版のアカデミー賞に相当するチェコ・ライオン賞で主要4部門を制した話題作。ヤン監督は先日、もう1人の主人公である病弱な少年を演じた愛息、オンジェイ・スヴェラーク(15)と来日し、プロモーション活動を展開した。
脚本も執筆したヤン監督はSANKEI EXPRESSの取材に「父親が自分の子供に話す物語としてどんなものが適当かと考えたときに、ふと思いついたのが本作の物語でした。『子供時代に帰ろう』との思いを込めました」と紹介すると、よほど予期せぬ発言だったのかオンジェイは苦笑いを浮かべ、「まあ、いいんじゃないですか。作品の舞台は僕たちが生きている世界よりも、むしろ素敵な場所なんじゃないかな。自然がきれいに描かれているしね」と、一つ一つ慎重に言葉を選びながら父親の労をねぎらった。