当初、ヤン監督は実写ならではの味を大切にしようと、なるべくCGを使わずに制作しようと試みたが、これがなかなかうまくいかない。本物の動物とやりとりを交わすパペットの動きが、どこかぎこちなく不自然にもみえた。「実際、パペットを操るワイヤーをCGで消すことぐらいだと予想していました。でも、いろいろと問題は出てきます。結果的にCGを多用することに決めました」。気がつけば6人だった撮影スタッフは最終的に10倍の60人余りに膨らんでいた。
レッドカーペット歩かせない
ヤン監督が主演にオンジェイを抜擢(ばってき)した理由がまた面白い。「家族と一緒に過ごす時間を大切にしたかったのです。息子と一緒に映画作りに取り組めば一石二鳥だと思いました」。オスカーも手にした売れっ子監督らしい事情があったのだ。ちなみに現在、映画化を進めている企画が3件あり、残念ながら家族サービスにまで手が回らないのが正直なところだという。