2014年11月、中国を訪問したバラク・オバマ米大統領(右)の歓迎式典に臨む中国の習近平国家主席=中国・首都北京市西城区の人民大会堂(共同)【拡大】
先行き読めぬ政策
一方、中国が8月11~13日に人民元を対ドルで切り下げたことも新興国の不信感を招いた。中国と貿易関係が深いインドネシアの中央銀行は、元切り下げの余波で自国通貨のルピアも暴落する恐れが増したと指摘。市場では1997年のアジア通貨危機の再来を恐れる声もある。中国当局は「当時より各国経済は安定している」と弁明に躍起になっている。
中国の経済政策の先行きが読めないことは世界の金融市場が混乱する一因になっている。習近平指導部は昨年11月以降、5度の利下げを実施。金融機関から強制的に預かる資金の割合である預金準備率の引き下げも繰り返した。それでも足元の上海株式市場は不安定な動きを続けた。
米財務省は「市場に政策の意図を丁寧に伝えることの重要性は、米国だけでなく中国にも当てはまる」(高官)として、中国に政策の透明性を高めるよう求めている。(共同/SANKEI EXPRESS)