東京電力福島第1原発の事故で福島県楢葉町に出されていた避難指示が今月5日、解除された。
4年半もの間、ほぼゴーストタウン状態だっただけに、町の機能を回復させるにはまだ長い時間が必要だろう。特に、町の存続には多くの若者と子供が戻ってくることが不可欠だ。
しかし、町に戻るとの気持ちを示している住民らは、全人口約7400人のうちの約1割にとどまっているという。大半は高齢者で子育て世代は少ないようだ。
どうすれば、子供らでにぎわう町に再生できるか。鍵は解除の式典で披露された「コンパクトタウン」の未来予想図にあるのではないか。コンパクトタウンは町の復興計画の柱で医療施設や商店、住宅などを1カ所に集めて利便性を高めた街をイメージしているという。だが、最も大事なのは「自分たちが住みたい町かどうか」である。若者や母親らを含む幅広い世代から生の声を聞き、そのアイデアを十分に取り入れて定住につなげる工夫が必要だ。