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恋活、猫島…被災地ツアー知恵比べ 宮城、岩手など 風化防止へ地元アピール  (1/4ページ)

2015.7.13 07:30

恋活ツアーで、イチゴ狩りを楽しむ男女=2015年5月、宮城県亘理郡山元町(共同)

恋活ツアーで、イチゴ狩りを楽しむ男女=2015年5月、宮城県亘理郡山元町(共同)【拡大】

 東日本大震災の被災地で、男女の出会いの場を提供する恋活や、猫の多い島巡り、地元住民が作った家庭料理のもてなしなど、多彩な企画を盛り込んだツアーが組まれている。震災から4年4カ月がたち、風化が懸念されるなか、観光客の関心を少しでも引き、被災地に足を運んでもらおうとしている。

 イチゴ狩りで談笑

 甘酸っぱい香りが漂うビニールハウスで、出会ったばかりの男女が赤いイチゴをほおばり談笑していた。5月末、宮城県山元町で開催された「イチゴ狩り恋活バスツアー」。町内を巡りながら恋人づくりのきっかけにと、若者有志が企画し、町外から23人が訪れた。

 山元町は、津波で全面積の4割近くが浸水、600人以上が犠牲になった。「当時のことを忘れてほしくない」と、ツアーの企画者の一人、復興支援団体「スタンドアップ亘理」(同県亘理町)の加藤正純代表(33)は力を込める。イチゴ狩りの前には、バスの中で地元の語り部が当時の状況を振り返り、被害に遭った町立中浜小を訪れた。

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