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恋活、猫島…被災地ツアー知恵比べ 宮城、岩手など 風化防止へ地元アピール  (2/4ページ)

2015.7.13 07:30

恋活ツアーで、イチゴ狩りを楽しむ男女=2015年5月、宮城県亘理郡山元町(共同)

恋活ツアーで、イチゴ狩りを楽しむ男女=2015年5月、宮城県亘理郡山元町(共同)【拡大】

 仙台市の女性会社員(38)は「来る機会がなかった被災地で、震災についてあらためて考えることができた」と話す。加藤さんは「結婚するカップルが生まれ、思い出の場所として何度も来てほしい」と期待する。

 仙台市の旅行会社「たびむすび」は、被災地ツアーは徐々に減少している一方、観光客を呼び込むため、企画を工夫する会社やNPO法人も多いと指摘する。この夏、たびむすびは「猫の島」として有名な宮城県石巻市の田代島へのツアーを実施。猫をきっかけに被害にも目を向けてほしいといい、稲葉雅子社長は「刻々と変化する被災地を、一人でも多く見続けて」と願う。

 住民と温かな出会い

 「なますにホタテが入っている人は当たり。入っていない人は、また食べに来て」。7月上旬、岩手県陸前高田市を訪れた約20人に向かって、主婦の菊池清子さん(66)がちゃめっ気たっぷりに話し掛けた。テーブルの上には、菊池さんら6人の「お母さん」が地元の食材をふんだんに使って用意した煮物やお菓子。大阪府能勢町の自営業、中植重治さん(51)は「被災地での温かな出会いがうれしい。次は何を作ってくれるんだろうって楽しみになります」と目を細めた。

宿泊者数、震災前に戻らず

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