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恋活、猫島…被災地ツアー知恵比べ 宮城、岩手など 風化防止へ地元アピール  (3/4ページ)

2015.7.13 07:30

恋活ツアーで、イチゴ狩りを楽しむ男女=2015年5月、宮城県亘理郡山元町(共同)

恋活ツアーで、イチゴ狩りを楽しむ男女=2015年5月、宮城県亘理郡山元町(共同)【拡大】

 企画したのは、市内でツアーを手掛ける「まるごとりくぜんたかた協議会」。地元住民との交流をテーマに、昨年7月から漁業や農業の体験を団体旅行客に提案する。協議会の伊藤雅人さん(33)は「来る人、住む人を増やし、高齢化が深刻な市全体の活性化にもつなげたい」と語った。

 ≪宿泊者数、震災前に戻らず≫

 東日本大震災で大きな被害を受けた岩手、宮城、福島3県は現在も観光で苦戦している。鉄道や宿泊施設などインフラ面が復旧途上なのに加え、東京電力福島第1原発事故の風評被害が依然として影を落としている。

 観光庁の統計によると、観光客の宿泊は3県とも震災前の水準に戻っていない。観光客向けの宿泊施設(従業員10人以上)の延べ宿泊者数は、2010年が3県で計約1180万人だったのに対し、14年は約1052万。震災前の89%にとどまっている。この間、全国が8%伸ばしているのと比べると対照的だ。

 14年に宮城県の観光地やイベントに訪れた人は、10年と比べ93.4%まで回復。しかし沿岸部の石巻圏域で63.8%、気仙沼圏域で55.3%と津波被害が大きかった地域で低迷が目立つ。そのため、県は本年度、民間の宿泊施設と観光集客施設を新設する際の整備費を3分の2補助することを決めた。

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