火も使用か
研究者らを最も驚かせたのは、洞窟の奥深くの同じ場所で乳幼児から子供、成人、老人の骨が大量に見つかったこと。自ら洞窟に迷い込んだとは考えにくく、他の動物が獲物として運んだり、洞窟内で落盤が起きたりしたような形跡もなかった。
このため、研究グループは死者を埋葬したものと推測。リーダーを務めたウィットウォーターズランド大のリー・バーガー教授はロイター通信に「あらゆる可能性を排除した結果、ホモ・ナレディは死者を、この場所に繰り返し置いていた」と指摘。「それは、彼らが自らを他の動物や自然界と異なる存在として認識していたことを示している」とし、死者埋葬の習慣があったと明言した。
埋葬場所までの真っ暗な通路を照らすため、火を使っていた可能性もあるとみている。
死者を埋葬する習慣は現生人類固有のものというのが通説。バーガー教授は「人類を人類たらしてめているものが何なのか分からなくなった」との表現で人類の起源や進化の過程に関するこれまでの研究を覆す可能性に言及。「発見の真の意味を解明するには、まだ多くの時間が必要である」と語り、さらなる調査・研究に意欲を示した。(SANKEI EXPRESS)