国会前で行われた安保法案反対のデモ=2015年9月17日午後、東京都千代田区(長尾みなみ撮影)【拡大】
「長く審議するほど内閣支持率は下がる」。野党幹部は17日、平然と言い放った。つまりは「反対のための反対」だったということか。こうして安全保障の本質的な論議は置き去りにされた。(峯匡孝/SANKEI EXPRESS)
≪賛成・反対両派がデモ≫
参院平和安全法制特別委員会で安全保障関連法案が可決された17日、国会周辺では大雨の中、法案の賛成派と反対派がそれぞれの思いを訴えた。
この日、首相官邸前では賛成派のデモが行われた。「日本を守る安全保障を通す」「民主主義を守るぞ」。インターネットでの呼びかけなどで集まった約350人が気勢をあげた。
元東京都北区議の戌亥(いぬい)宗和さん(44)もデモに参加した。「(法案の成立は)世界に誇れる日本になる契機となる。野党の抵抗は、パフォーマンスでしかなく、時間を延ばしているだけだ」と語った。