国会前で行われた安保法案反対のデモ=2015年9月17日午後、東京都千代田区(長尾みなみ撮影)【拡大】
杉並区の女性会社員(66)は、反対デモばかりが注目されることに抵抗を覚え、参加したという。「賛成している人も確実にいることを訴えたかった」と話す。板橋区の主婦(27)も「自分の国は自分で守れる国になるためにも、安保法案は必要だと思う」と語った。
一方、反対派は前夜からの雨が降り続く中、この日も早朝から集結した。「戦争反対」などとするプラカードやのぼりを掲げ、法案が審議されている参院に向かって抗議の声を上げた。
5歳の長男を連れて参加した杉並区の主婦、安藤美雪さん(42)は「将来的に徴兵制につながる法案と聞き、息子を持つ母親として、いても立ってもいられず参加した」と話した。
反対集会では、携帯電話を使って緊迫の度を増す委員会の状況を逐一確認する参加者も。埼玉県蕨市の会社員、和田順治さん(71)は「政府・与党は国民の声を聴くべきだ。数の多い者の意見だけが通るなど許せない。強行採決は絶対に認められない」と憤りをあらわにしていた。(SANKEI EXPRESS)