映像が世界を駆け巡ったのは今月8日。ハンガリー南部レスケで、セルビア国境を越えてきた難民らが警察の制止を振り切って野原を逃げる際に、ビデオカメラを肩に担いだハンガリー極右系メディアの女性カメラマンが難民の女の子のひざを蹴り、子供を抱いて走る男性の足をひっかけて転倒させた。この男性が、モフセン氏だった。
映像がインターネットを通じて全世界に流れると、非難が殺到し、このメディアは「容認できない」と、即日この40歳の女性カメラマンを解雇した。
左派系政党の告発を受けて捜査当局が一時、女性カメラマンの身柄を拘束したが、すぐに釈放された。
女性カメラマンは現地紙に手紙を送り、「パニックに陥り正しい判断ができなかったことで、いまは幼い子供を抱えて失業中の一人の母親だ」などと訴えている。