試合後、取材に応じる楽天の大久保博元(ひろもと)監督=2015年9月22日、千葉県千葉市美浜区のQVCマリンフィールド(共同)【拡大】
辞意を固めていた楽天の大久保博元(ひろもと)監督(48)が22日、今季限りで辞任する意向を正式に表明した。この日のロッテ戦に敗れてクライマックスシリーズ進出の可能性が消滅。「責任を取ってユニホームを脱ぐ。(昨季最下位の)雪辱を果たすには最低Aクラスと思っていた」と淡々と話した。球団からは慰留を受けたが固辞した。
就任1年目の今季、得点力の底上げに掲げたのは「“超”機動力野球」。本来の野球観とはほど遠い苦肉の選択だった。
かつて最も重要と思う数字はと問われ「長打率、本塁打」と即答。だが、昨季チームトップの24本塁打を放ったジョーンズは退団。代わりに獲得した選手はいずれも期待を裏切った。
戦力不足を痛感し、シーズンが始まると早々にさらなる補強を願い出たが、新外国人を獲得したのは補強期限ぎりぎりの7月31日。それも昨秋の入団テストで一度は不合格としたムリーロだった。「総じて俺に責任がある」と、ふがいない事態を招いた自身の指導力を責めた。(SANKEI EXPRESS)