独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が排ガス規制逃れのために一部のディーゼルエンジン車に違法ソフトウエアを搭載した問題で、米ニューヨーク州のシュナイダーマン司法長官は22日、「いかなる企業も環境規制から逃れることはできない」として調査に乗り出したことを明らかにした。
また国連のドゥジャリク事務総長報道官も22日の定例記者会見で「極めて問題だ」と言及、VWに問題を是正するよう求めた。VWは、問題車両が世界全体で約1100万台に上る可能性があると発表している。
ロイター通信によると、全米50州の違法ソフトが搭載されたVW車の所有者を代表して損害賠償などを求める集団訴訟が少なくとも25件起こされている。原告の数は今後も増えるとみられ、大規模訴訟に発展する可能性がある。(ワシントン 小雲規生/SANKEI EXPRESS)
≪「環境性能のVW」 揺らぐブランド≫
独VWグループが排ガス不正問題で揺れている。意図的に不正行為を行っていた疑いが濃厚で、トップの経営責任問題も浮上。VWは環境性能の高さをアピールしてきただけに、ブランドイメージへの影響は甚大だ。影響は米国のみならず世界に広がっており、2015年通年に世界販売台数首位を目指す道は遠のいた。