訪米の移動中に子供たちの自撮りに応じて、一緒に写真に納まるローマ法王フランシスコ。「法王は庶民とともにある」が口癖の一つである=2015年9月23日、米国・首都ワシントン(AP)【拡大】
ローマ法王フランシスコ(78)が22日から27日までの訪米日程を終えた。期間中、法王は宗教行事等に参加するだけでなく、米議会や国連でも演説。行く先々で熱狂的な歓迎を受けた。若者にも支持されていたのが特徴で、「ロックスターさながら」(米CNN)との形容もなされた。背景には、インターネットを「神からの贈り物」と位置付け、信者に対して「躊躇(ちゅうちょ)することなくデジタル世界の市民になろう」と呼び掛けてきた法王のソーシャルメディアを活用した巧みなコミュニケーション力があるようだ。
ミサ入場券30秒で売り切れ
カトリックは少数派でキリスト教プロテスタントが主流の米社会だが、今回の法王の歓迎ぶりは異例ずくめだった。法王が22日に到着したワシントン郊外の空軍基地には、バラク・オバマ大統領(54)、ジョー・バイデン副大統領(72)の2人が直々に出迎えた。正副大統領がそろって空港に要人を出迎えたのは、前例がないことだった。27日にフィラデルフィアで開かれたミサの入場券1万人分は、ネットで予約受け付けが行われたが、開始からわずか30秒で満席となり、受け付けは終了した。普段、バチカンの法王庁ではイタリア語を使用している法王だが、米議会では英語で、国連では母国語(アルゼンチン出身)のスペイン語で難民や移民に対する寛容な姿勢や環境保護の大切さを訴えると、米メディアは下にも置かない扱いで大々的に報じた。