同性婚を理由に学校を解雇されたマージー・ウィンターズさん(右)とアンドレア・ベットーリさん=2015年8月5日、米ペンシルバニア州グレンサイド(AP)【拡大】
米北東部フィラデルフィアで今年6月、同性婚を理由にカトリック系小学校の女性教員が解雇されたことに対し、全米で怒りの声が上がっている。抗議の意味から授業料の不払いに踏み切る保護者が出たほか、学校には10日までに、彼女の復職を求める2万3000通もの請願書が届いた。同性婚を認めない厳格なカトリック教会だが、この夫婦は、同性愛に一定の理解を示すローマ・カトリック教会のフランシスコ法王(78)が9月の初訪米時に当地を訪問する際、法王に同性愛を認めてもらうよう直訴する考えを表明。世界中のカトリック教徒がこの夫婦の動向を注視している。
カトリック系、特例で合法
8月9日付AP通信や米紙ニューヨーク・デーリー・ニューズ(電子版)などによると、解雇されたのはウォルドロン・メーシー・アカデミーで宗教教育部門の責任者を務めていたマージー・ウィンターズさん(50)。
この小学校に勤務して間もない2007年5月、ボストンで、ホームレスのための保健センターで臨床ディレクターを務めるアンドレア・ベットーリさんと結婚した。