記者会見に臨む橋下(はしもと)徹大阪市長(左)と松井一郎大阪府知事(右)。中央は、「おおさか維新の会」から大阪市長選への出馬を表明した吉村洋文(ひろふみ)衆院議員=2015年10月1日、大阪市北区(頼光和弘撮影)【拡大】
ダブル選完勝不可欠
橋下氏が2012年に立ち上げた「日本維新の会」は直後の衆院選で54議席を獲得し、国政初挑戦で民主党に迫る野党第二党に躍り出た。しかし、昨年の次世代の党との分党、結いの党との合流、そして今回の分裂を受け、“本家・維新”の勢力は大幅に縮小する見通しだ。
高い知名度と発信力で党を引っ張ってきた橋下氏は1日の記者会見でも、12月の市長任期満了で「政治はきっぱり終了」と強調した。松井一郎大阪府知事らが期待する政界復帰の確約はない。新党には若手が目立ち、国政で強い影響力を持つ国会議員は少ない。足元の大阪ダブル選で完勝が果たせなければ「将来性のない少数政党として永田町で存在感を失う」(維新の党関係者)との見方が強い。
一方、松井氏は1日の会見で、新党の立ち位置について「今後も是々非々だ」と強調した。ただ、合流も視野に来年夏の参院選の選挙協力に向けて維新の党や民主党が目指す野党共闘とは一線を画す意向だ。
橋下氏は会見で、官公労の支援を受ける民主党と維新の党による野党再編は「改革を放棄した」と猛批判。また、安全保障関連法の廃案を訴えた民主党と連携したことで「維新の党は終わった」と突き放した。