オリックス戦の六回、プロ野球最多記録のシーズン215安打を放ち、ボードを掲げファンの声援に応える西武の秋山翔吾=2015年10月1日、大阪市西区の京セラドーム大阪(共同)【拡大】
西武の秋山翔吾外野手(27)が1日、今季最終戦(143試合目)となる京セラドーム大阪でのオリックス戦の六回に三塁内野安打を打ってシーズン215安打とし、2010年にマートン(阪神)が作った214安打の最多記録を更新した。秋山は九回にも三塁打を放ち、記録を216安打に伸ばした。試合は4-1でオリックスが勝った。
秋山は前日のオリックス戦で5安打を放ち、オリックス時代のイチロー(マーリンズ)が1994年にマークした210安打のパ・リーグ記録を抜いて最多記録に並んでいた。神奈川・横浜創学館高から八戸大(現八戸学院大)を経て11年に西武入り。今季は6月から7月にかけてプロ野球歴代3位となる31試合連続安打を記録した。
決して会心の一打ではなかった。六回の第3打席。打球が三遊間に弾むと、秋山は一塁へ全力疾走した。安打を示す「H」のランプがともると、ようやくその顔には笑みが広がった。のるかそるかの今季最終戦で金字塔を打ち立て、背番号55は記念ボードを高々と掲げた。