環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉の閣僚会合を終えた甘利明(あまり・あきら)TPP相=2015年10月2日、米ジョージア州アトランタ(共同)【拡大】
だが、ニュージーランドは米国と目立った協議を行っていない。グローサー貿易相は2日の閣僚会合でも乳製品の交渉状況について発言しなかった。交渉筋の間では「米国は豪州などとの協議に追われ、ニュージーランドとの交渉に時間を割けないでいる」とみられている。
ニュージーランドにどこまで歩み寄りの意思があるかは不明だ。グローサー氏は閣僚会合前に欠席をちらつかせて市場開放を迫った強硬派だけに、ニュージーランドの〝真意〟を不安視する声も出ている。
TPP交渉を主導してきた米国は閣僚会合の期間を延長して大筋合意の道を探っている。「交渉は非常に前向きな方向に動いている」(メキシコのグアハルド経済相)として交渉の行方を楽観視する声もある。
しかし、米国とオーストラリアやニュージーランドとの間の溝が埋まらなければ大筋合意に至らない恐れもある。交渉の行方は予断を許さない状況だ。(アトランタ 小雲規生/SANKEI EXPRESS)