環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉の閣僚会合後、記者会見する甘利明(あまり・あきら)TPP相=2015年10月3日、米ジョージア州アトランタ(共同)【拡大】
新薬の保護期間が長くなるほど、開発した企業が独占できる利益が大きくなるため、大手製薬会社を抱える米国は12年を求めていた。一方、安価なジェネリック医薬品(後発薬)の発売時期が遅れるため、後発薬の普及で医療費を削減したいオーストラリアなどは5年以下を望んでいた。
双方は歩み寄りつつあるが、米国が8年を主張しているのに対し、オーストラリア側は原則5年とし3年延長を認める案を訴えている。
一方、日米自動車協議は、米国が日本製の自動車部品関税の約8割を協定発効時に即時撤廃することで合意し、決着した。交渉関係筋が3日明らかにした。完成車の関税撤廃は20~25年後とする。カナダは日本の完成車にかけている現在6.1%の関税を数年で撤廃する。
≪「戦略性欠如」 議長の米に各国疑念≫
難航するTPP交渉の閣僚会合は、ついに5日目に突入した。決裂を回避したい議長の米国は再度の日程延長を強く要請、他の11カ国も渋々受け入れた。残る新薬と乳製品の問題をめぐり水面下の攻防が続くが、交渉の土壇場で予想外の展開となり、各国は疑心暗鬼に陥っている。