世界共通の問題意識
会場からの質問に、ハンセン病の患者さんに対する政府の隔離政策に関するものがあって、今、自分たちが何をすべきなのかを話し始める方がいた。「こうした問題には私たちが手を取り合って、二度と過ちを繰り返さないことが必要なんですね」と問いかけられ、思わず大きくうなずいた。
また3世代の交流に関して言及する方もいて、映画を見る目の高さに驚く。上の世代の意見を聞くことはとても大切なことだ。私たちの国ではそういうことが少なくなってきている。そういうカナダ人女性の言葉は、そっくりそのまま日本にも置き換えることができる。相手をおもんばかるカナダ・トロントの人々と、世界共通の問題意識が今ここにあることを再確認できる旅でもあった。(映画監督 河瀬直美/SANKEI EXPRESS)