日本シリーズ進出を決めナインから胴上げされるヤクルト・真中満(まなか・みつる)監督=2015年10月17日、東京都新宿区の神宮球場(春名中撮影)【拡大】
プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(6試合制)は17日、神宮球場でセ・リーグの第4戦が行われ、ヤクルトが3-2でレギュラーシーズン2位の巨人に勝って対戦成績を3勝1敗とし、14年ぶり7度目の日本シリーズ進出を決めた。ヤクルトは一回に山田哲人の二塁後方への安打などで2点先取し、二回にも比屋根渉の適時打で1点を追加。6投手の継投で逃げ切った。
巨人の原辰徳(たつのり)監督は試合終了後、球団に辞意を伝えた。
24日にヤフオクドームで開幕する日本シリーズで、2連覇を狙うパ・リーグのソフトバンクと対戦する。
故障に泣き続けた大器が大舞台でしっかり仕事を果たした。ヤクルトの先発、杉浦稔大はCS初登板で5回2失点。「先のことは考えずに、一人一人の積み重ねという意識で目の前の打者に集中した」と振り返った。
序盤から変化球が低めに集まり、一回はわずか6球で三者凡退に切って取る。3点リードした三回は1死満塁で好調の阿部慎之助。「勝負どころでしっかり抑えたい」と警戒していた打者に内角球でファウルを打たせ、最後は一飛に仕留めた。五回はその阿部に2点適時打を許したが、試合はつくった。