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【野口裕之の軍事情勢】韓国・済州島に「慰安婦像」 日本史捏造でも、消し去れぬ島の数万人虐殺史 (2/5ページ)

2015.10.19 06:00

首都ソウルの日本大使館前に設置された「慰安婦像」と記念撮影する少女=2015年8月14日、韓国(早坂洋祐撮影)

首都ソウルの日本大使館前に設置された「慰安婦像」と記念撮影する少女=2015年8月14日、韓国(早坂洋祐撮影)【拡大】

  • 韓国・済州島

 120万人?耳を疑う数

 朝鮮戦争をはさみ、済州島を皮切りに本土でも虐殺事件が頻発した。とりわけ、開戦2日後以降続く《保導連盟事件》は10万~120万人とばらつきはあるものの惨殺数には耳を疑う。南朝鮮労働党(南労党)といった親北朝鮮共産主義者が勃興→武装闘争やストライキが広まり→反共の韓国・李承晩(イ・スンマン)政権(48~60年)が無辜の民もろとも弾圧…と、対立の構図は済州島事件に似る。日本人の理解をはるかに超える残虐な諸事件の背景には一義的に▽共産主義者の凶暴性▽共産主義に対する強い警戒▽人権無視▽防共も目的とした戦争…などが横たわる。ただ、それだけでは説明できぬ。

 朝鮮民族特有の精神構造《火病(ファッピョン)=憤怒症候群》とは、どう関係するのだろう。一部の人は「朝鮮民族特有の有り得ない激高」と“異訳”をするが、正確には「怒りの抑制に因る各種障害」だという。原因には諸説在り、総合すると《度重なる戦争・政変・略奪・復讐…など、過去の体験で生まれた『恨(ハン)』に根ざす永続的悲哀》との定義も可能だ。複数の論文には、幾つかの症状が紹介されていた。症状を《切迫した死への恐怖》→《パニック》→《生存本能が込み上げる》と並べると、虐殺に至る心理状態の推移が、おぼろげながら“理解”できる。

朝鮮民族特有の「火病」

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