お好み焼きや焼きそば、たこ焼き、ベビーカステラといった定番系だけでなく、つくだ煮屋さん、ざるや包丁を売る店など、いったい何軒あるのか。数え損なったが、100軒は下らないだろう。
夜店の列を抜け、靴を脱いで本堂に上がると、参道の雑踏とは対照的に厳粛な雰囲気に包まれる。身が引き締まったのは、秋の冷たい夜風のせいだけではあるまい。
月並みな感想ではあるが、聖と俗との鮮やかなコントラストというか、夜店の雑踏を背にすると、その分だけ粛然とした思いもまた、強くなる。(編集委員 宮田一雄/SANKEI EXPRESS)