里山の収穫祭=2015年10月11日、東京都あきる野市(野村成次撮影)【拡大】
【奥多摩だより】
東京都あきる野市の横沢入は、里山の風景が残されているところ。10月も半ばを過ぎて、やっと秋の雰囲気が漂ってきた。少し前まで青々としていた稲田も黄色くなっている。ここはNPO法人「横沢入タンボの会」の人たちが水田を保全して、訪れる人に安らぎを与えてくれる。JR五日市線の武蔵増戸駅から2キロ足らず、比較的都心に近いので、足腰を痛めて山道を歩くのがつらくなった小生も、何回か訪ねている。先日は収穫祭がおこなわれ、自由参加の稲刈り体験のあと、地元の愛好家グループによる民謡の踊りが披露された。
失礼ながら、どこかのホールなどで民謡大会が開催されても、さほど興味がわかない。しかし、ここは舞台は広い田んぼで、あぜ道を踊りながら歩くというものだ。派手な飾り付けなどなく、焼きそばを売る屋台もない。ある意味、野趣に富んだ祭りで大変おもしろく、写真になるのだ。
街中で何かを撮ると、電柱や電線が気になる、看板が邪魔といった経験はしょっちゅうだが、ここにはそんなものは何もない。田んぼが広がり、バッタが跳ねてトンボが飛び交っているだけだ。見物の人は、あぜ道に座り込んでいる。両手を広げたカカシも踊っているようだ。