11月2日、首都ソウルの青瓦台で安倍晋三(しんぞう)首相(左)を出迎える朴槿恵(パク・クネ)大統領=2015年、韓国(聯合=共同)【拡大】
調整難航の裏返し
今回、安倍首相は公式訪問ではなかったものの、朴大統領が安倍首相との共同記者会見を決断すれば、内外に「日韓関係新時代」を打ち出すことはできた。日韓の関係修復を求めていた米国に対しても、朴大統領自身の成果としてアピールできたが、見送った。
背景には、慰安婦問題などをめぐって首脳会談の調整が難航した経緯がある。韓国紙、朝鮮日報は10月29日付の紙面で、「水面下の調整で成果がなければ、大統領府は、安倍首相との昼食会や共同記者会見を行わないという形で不満を表すことを検討するだろう」との見方を報じている。
国内世論警戒か
菅義偉(すが・よしひで)官房長官は2日夕の記者会見で、共同記者会見がなかった理由について「承知していない」と説明。その上で、「共同会見するという決まりも何もない」と述べるにとどめた。