10月27日、中国が「領海」と主張する南シナ海の人工島周辺を米海軍イージス艦が航行したことに対して、米国を非難する中国外務省の陸慷報道局長。対米強硬姿勢を装う滑稽な発言は、笑いを突き抜けて痛々しかった=2015年、中国・首都北京市(共同)【拡大】
中国が「領海」だと強弁する人工島の周囲を、米海軍イージス艦が航行した10月末以降、中国側は米国の駐中国大使に「強烈な抗議」を行うなど勇ましかったものの、米艦への妨害もなく「口撃」に終始した。
軍事衝突を望まぬ米中相互自制の現れとはいえ今後、習近平指導部は共産党や中国軍の内部で不満を抱く反習派のガス抜きを一層強める。何しろ、軍の30万人削減を公言し、共産党内の汚職摘発を激化させ、反習派の不満が習氏に向かう中、共産党の重要会議《第18期中央委員会第5回総会》開会中に米艦「侵入」を許したのだ。
従って反習派に向かって、当面は喜劇役者、池乃めだか(72)的ギャグを連発せざるを得ない。池乃はチンピラに絡まれボコボコにやられた後、強がりを言ってチンピラを一斉にズッコケさせる。
「よっしゃ、今日はこれくらいにしといたるワ」