10月27日、中国が「領海」と主張する南シナ海の人工島周辺を米海軍イージス艦が航行したことに対して、米国を非難する中国外務省の陸慷報道局長。対米強硬姿勢を装う滑稽な発言は、笑いを突き抜けて痛々しかった=2015年、中国・首都北京市(共同)【拡大】
実際、中国社会科学院の世界経済・政治研究所幹部は6月、ウェブ誌ザ・ディプロマットに論説を寄稿。1カ月前には、米海軍の対潜哨戒機がCNNテレビの記者を同乗させて人工島周辺を飛行したにもかかわらず、米国の出方をナメ切っていた。
《米国防総省は(人工島の)22キロ以内に『航行の自由』を誇示する行動実施の可能性に言及した。だが、こうした行動は中国をコーナーに追い詰めるため、オバマ政権は採用しないであろう》
中国人研究者のヨミは外れたが、情報を積み上げれば上記の結論が導かれても不思議はない。オバマ氏は2013年、シリアのアサド政権が化学兵器を使えば「レッドライン」を越えたと見なし、断固たる懲罰軍事行動を加えると言い切った。ところが、オバマ氏は議会に対シリア攻撃権限の承認を求めた。米軍最高司令官たる大統領の政治決断の責任を議会にも負わせるぶざまな姿勢だ。