鶴竜(かくりゅう、上)が渡し込みで嘉風(よしかぜ)に敗れる=2015年11月8日、福岡県福岡市博多区の福岡国際センター(共同)【拡大】
大相撲九州場所は8日、福岡国際センターで初日を迎え、2連覇を狙う横綱鶴竜(かくりゅう)が小結嘉風(よしかぜ)の渡し込みに屈する波乱があった。嘉風は鶴竜に3連勝。左膝負傷のため先場所を休場した横綱白鵬は小結栃ノ心(とちのしん)を上手投げで退け、右肘痛による2場所連続休場から復帰の横綱日馬富士(はるまふじ)も関脇妙義龍(みょうぎりゅう)を寄り切った。
大関陣は安泰だった。右膝に不安を抱える照ノ富士は逸ノ城(いちのじょう)を寄り切り、かど番の豪栄道は隠岐の海(おきのうみ)を退けた。稀勢の里(きせのさと)は大砂嵐(おおすなあらし)を、ご当地の琴奨菊は碧山(あおいやま)を万全の寄りで下した。関脇栃煌山(とちおうざん)は黒星スタートとなった。
先場所で2横綱2大関を撃破した33歳のベテラン小結嘉風の勢いは今場所も止まらない。初日から横綱を倒し、「自分の最高の形になった」と満足そうにうなずいた。