食事は、固く崩れにくい「岩豆腐」など地元の食材を使ったケータリングのほか、地元のお母さんが古民家を訪れて料理をふるまってくれたり、集落内の家庭で普段の食卓を体験できるというコースも。いろり端で静かに酒杯を傾けるもよし、地元の人と語らいながら“おふくろの味”に温まるもよし。気分に合わせて選びたい。
翌朝には、とっておきの風景が待っている。朝焼けに染まる山肌、ゆっくりと流れる雲海を眺めながら飲むコーヒーは格別! 「天空の里」を実感できるに違いない。
1泊2食付き4500円!
ほかにもユニークな宿が。「祖谷八景」は、築300年の古民家に泊まりながら、そば打ちや農作業、自然散策などの体験ができる民宿だ。お値段は1泊2食付きでなんと4500円! 代表の西岡孝明さん(67)は「利益は度外視」と笑う。祖谷生まれの祖谷育ち。郵便局に長年勤めたのち、「この家を守り、集落に人を呼び込みたい」と民宿を始めたという。祖谷の山を知り尽くした西岡さんの案内で、山菜(運がよければマツタケも!?)を採ったりと、大人も子供も山遊びを存分に満喫できる。「家族の延長みたいな感じだね。毎年遊びに来てくれる人もいるよ」と西岡さん。