日本でもインターネットで配信中の本作のプロモーションも兼ね、東京国際映画祭に参加したフクナガ監督はSANKEI EXPRESSのインタビューに対し、「大学時代に歴史と政治学を学び、西アフリカの天然資源をめぐる紛争に関心を持つようになりました。卒業した後も、自分なりに調査を重ねていたのですが、2010年に本作の原作小説に出合ったことにより映画化へのインスピレーションはますます膨らみました。最終的には、本作の完成までに10年もの歳月が流れていました」と、長きにわたった本作誕生までの道のりを明かし、ホッとした表情を浮かべた。
Netflixという新興勢力の手による映画作りを、フクナガ監督はどう捉えているのだろう。「まあ僕はNetflixから金をもらって作っただけですからね…」と軽いジョークを飛ばした後、「Netflixのスタッフたちは、映画作りの技術に関して、映画会社やテレビ局といった既存の担い手たちとすでに同じレベルに達していますよ」と表情を正して断言してみせた。