テーマは「人間」
津野は「以前出した『ナウオンエアー』という曲もそうですが、あれが音楽について描いているとしたら、今回は人間と、さらに大きいテーマといえます」と変化を説明する。続けて「喜びを表現できない、自粛ムードだったとき、自分も(音楽家として)その渦中にいたと感じていたときに作った曲で、喜びを喜んじゃいけないはずはないな、と思って書きました」と制作当時を振り返った。震災直後のエンターテインメント界を取り巻いていた空気感を指していると思うが、新曲を聴いて、あの時を振り返り、当時の気持ちを表現しただけの曲という印象は受けなかった。
デビュー以降、たくさんのファンの存在に触れ、ラジオ番組を持った経験や、SMAPへの楽曲提供を含めたバンドが広く世に知れること、自分の中から生まれた音楽が広く聴かれているという実感、喜び、責任など、キャリアを積む上で身についてきた経験が、この曲にフィードバックされているからだろう。