習近平国家主席(党総書記)が浙江省トップの党委書記などを務めた2003~07年に地元紙、浙江日報に寄稿したコラムから232本を選んだ書籍「之江新語」と、中国が初めてホスト国となる来年の20カ国・地域(G20)首脳会議の開催地を浙江省杭州に決めたことなどを伝える中国紙=2015年12月1日(河崎真澄撮影)【拡大】
習氏が浙江日報にコラムを執筆した当時、省党委でプロパガンダの旗振り役を務める宣伝部長だった陳敏爾氏(55)=江蘇省出身。現在は貴州省党委書記だ。2年後の党大会で最高指導部、政治局常務委員会入りが噂される。「之江新語」は陳氏が代筆したのではないかとの見方まである。
短期間ながら習氏が上海市党委書記を務めた07年に仕えた徐麟氏(52)=上海市出身。情報統制の中心、国家インターネット情報弁公室の副主任だ。
さらに「之江新軍」の上で目を光らせるのは、腐敗摘発キャンペーンの元締めで党中央規律検査委員会書記の王岐山氏(67)=山西省出身。毛沢東が発動した文化大革命で、10代から20代にかけて陝西省の貧しい農村に「下放」された習氏。近隣の村に下放されていた先輩格の王氏と苦楽を共にした話はよく知られる。
李克強首相は「外様」
習氏が実際、どこまで過去のつながりを重視して「之江新軍」を構築したのか確証はないが、日本の江戸時代、徳川家と大名家の関係になぞらえる観点が分かりやすい。
関ケ原の戦いよりも前から徳川家の臣下だった「譜代大名」が陳氏や蔡氏、栗氏といった「之江新軍」に重なりそうだ。王氏の場合は、さらに格の高い徳川御三家の「親藩大名」といってもいい深い信頼関係で結びついている。