映画「アンジェリカの微笑み」(マノエル・ド・オリヴェイラ監督)。12月5日公開(クレストインターナショナル提供)。(C)Filmes_Do_Tejo_II,Eddie_Saea_S.A.,Les_Films_De_l’Apres-Midi,Mostra_Internacional_de_Cinema_2010【拡大】
今年4月に106歳の生涯を終えたポルトガルの巨匠、マノエル・ド・オリヴェイラ監督(1908~2015年)が101歳のときに撮ったファンタジー。カメラが趣味の青年、イザクは雨の夜、若くして死んだアンジェリカの撮影を依頼される。案内された部屋には、ほほ笑みながらソファに横たわる彼女の姿があった。
甘美な死の世界にいざなう美女の幻影にとりつかれる一方、生の喜びを歌いながら力強くブドウ畑を開墾する農民たちにも心奪われるイザクの姿に、監督自身の思いが重なる。幕開けから極上の芸術鑑賞気分に浸れる仕掛けがすてきだ。12月5日、東京・渋谷のル・シネマで公開。(藤井克郎/SANKEI EXPRESS)