舞台「バグダッド動物園のベンガルタイガー」(中都留章仁演出)。出演者の杉本哲太。(東京)12月27日まで公演(谷古宇正彦さん撮影、提供写真)【拡大】
バグダッド動物園で酔った米兵がトラを射殺したという、2003年に実際に起きた事件をモデルに、米劇作家、ラジヴ・ジョセフが書いた戯曲。米中枢同時テロやイラク戦争など当時の世相を背景に、戦争の不条理と人間の愚かさを描いており、パリ同時多発テロ、シリア内戦などの起きた現代にタイムリーな状況での日本初演となった。米国で09年初演、ピュリツァー賞候補、11年にはロビン・ウィリアムズ主演で、ブロードウェーで上演された。
空爆で破壊されたバグダッド動物園、米兵のトム(谷田歩)が、おりを警護していたベンガルタイガー(杉本哲太)に手を食いちぎられる。仲間のケヴ(風間俊介)が射殺するが、幽霊となったタイガーに取りつかれ自殺、幽霊となる。ほかサダム・フセインの息子2人など死者たちが成仏できずにさまよう。翻訳は平川大作、演出は中都留章仁。