串田和美さん(右)を理解するため、井上芳雄さん(左)は過去の作品のパンフレットを読みあさった。「でも分からない」「驚いてもらうことがいい刺激」と笑い会う2人=2015年11月19日、東京都渋谷区(寺河内美奈撮影)【拡大】
テレビの人形劇シリーズで国民的人気を誇った「ひょっこりひょうたん島」が同名の音楽劇となる。誰もが知る名作を生身の人間がどう演じるのか。演出の串田和美(73)は、俳優たちとのエチュードを重ねて人物像を深掘りし、現代の空気感をもにじみ出す舞台作りを進めた。中心人物の一人を演じる井上芳雄(36)は、人形劇がそうだったように「また島の人たちに会いたい、と思ってもらえる舞台にしたい」と話す。
人形劇は1964年から69年にかけてNHKで放送され、その後リメーク版も制作された。原作は作家の井上ひさしと児童文学者の山元護久。宇野誠一郎によるテーマ曲は、誰もが聞いたことのあるメロディーだ。
今回はシリーズの「海賊の巻」をベースに歌と踊りをちりばめた、オリジナルの「漂流劇」と銘打つ。サンデー先生(安蘭(あらん)けい)と博士(山下リオ)ら子供たちが、遠足に行ったひょうたん島で火山が噴火して島ごと海を漂流。大統領、ドン・ガバチョ(白石加代子)、海賊、トラヒゲ(小松政夫)、元ギャングのマシンガン・ダンディ(井上)らと島で暮らすことになる。脚本は宮沢章夫と山本健介、音楽は宮川彬良(みやがわ・あきら)。