今年期待するアーティストは「ぼくのりりっくのぼうよみ」だ。ラップを始めた当初、歌詞を棒読みしているようだった、というのが名前の由来という。
最初、彼はいわゆる動画投稿サイトに投稿していた「ネットラッパー」だったが、昨年末、現役高校生でありながら初アルバムをメジャーからリリースしている。
比較的ゆったりとしたリズムに合わせて、優しさ、10代の抱える不安、切なさなど、訴えるように聴かせる曲。メロディアスなラップからシームレスに歌へと変化するボーカルの声色は、非常に表現力豊かだ。
一方で、ハネたダンスビートに合わせた少しスピード感のあるラップは、少し斜に構えたようなクールな表情を見せる。若さゆえの荒っぽさより、洗練された完成度の高さを感じる。進化がとても楽しみである。(音楽評論家 藤田琢己/SANKEI EXPRESS)
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