中国河南省開封の農村に建てられた毛沢東の巨大な黄金座像。想定外の大きな反響を呼び、それがあだとなり、完成から1週間余りで解体された=4日(ロイター)【拡大】
中国河南省開封の農村に昨年暮れ、建国の父とされるカリスマ的指導者、毛沢東(1893~1976年)の巨大な座像が完成したが、わずか1週間余りで解体された。
地元政府は「審査や登記を経ていなかった」ことを理由にあげているが、建造には9カ月を要しており、完成してから解体を命じるのは不自然。今年に入ってソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などを通じて写真が拡散され、新たな観光名所として世界中から注目を集める中、批判的な書き込みもネット上に現れるようになり、批判が炎上して中央政府に矛先が向かうのを未然に防いだとの見方が強まっている。
中国共産党機関紙、人民日報のウェブサイト「人民網」などによると、座像は開封市の孫営郷朱氏崗村という辺(へん)鄙(ぴ)な農村に建てられ、高さは36.6メートル(奈良の大仏のほぼ2倍)、全身が金色に塗られていた。
鉄筋コンクリート造りで、総工費は約300万元(約5300万円)。地元の企業家や富農の出資によって昨年3月から建造が進められ、年末にほぼ完成したという。