中国河南省開封の農村に建てられた毛沢東の巨大な黄金座像。想定外の大きな反響を呼び、それがあだとなり、完成から1週間余りで解体された=4日(ロイター)【拡大】
大量餓死者の土地
中国版ツイッター・微博(ウェイボー)には、像の建造を称賛するコメントの一方で、「農村の貧しさを考えれば、(座像建造は)カネの使い方が間違っている」「そもそも似ておらず醜く、毛主席に失礼だ」などといった書き込みが日に日に増えだした。
また、BBCが「最もふさわしくない」と評したのも訳があった。河南省は、かつて毛沢東が発動した「大躍進」政策(1958~61年)の失敗で大量の餓死者を出した土地柄だからだ。
大衆運動による生産大躍進を目指したこの政策では、皮肉にも農業生産力が激減。中国全土で約4500万人の餓死者を出し、生涯でこの時ただ一度だけ、毛沢東は「大躍進は失敗であった」と自己批判し、主席の座を降りた。そして文化大革命に至る党内対立の出発点になった。