「作品全体の雰囲気は敬愛する宮崎駿(はやお)監督の『もののけ姫』の影響を受けています。詩的で、寓話的な世界を作りました」と語るジャック・クルーゾ監督=2016年10月22日、東京都港区(高橋天地撮影)【拡大】
ネイチャードキュメンタリー「オーシャンズ」(2009年)で名をはせたフランスのジャック・クルーゾ、ジャック・ペラン両監督の次なる作品「シーズンズ 2万年の地球旅行」は、そのタイトルが示す通り、厳しい氷河期の後、1万年前に再び生命の春を迎えた地球をめぐる悠久の季節を独特な演出手法でカメラに収めたものだ。主人公は、オオカミ、ヒグマ、トナカイ、ウマ、オオヤマネコ…といった70種を超える野生動物たちだが、ときには“助演”として古代人に扮(ふん)した俳優も登場する。両監督は、動物たちと人類がどんな関わりをしてきたのかにも言及しながら、この星に生きとし生けるものが重ねてきた時間を圧倒的な映像で紡ぎ出した。