賛成多数で可決した医療保険制度改革(オバマケア)廃止法案に得意満面で署名するポール・ライアン下院議長(共和党)。だが、バラク・オバマ大統領は拒否権発動で廃止法成立を阻んだ=2016年1月7日、米国・首都ワシントン(ロイター)【拡大】
国民の支持は41%
しかし米国民のオバマケアに対する評価は複雑だ。米紙ニューヨーク・タイムズとCBSテレビが12日に発表した世論調査ではオバマケアへの支持は41%にとどまり、不支持の52%を下回った。またオバマケアに修正を加えるべきだとの意見は回答者の53%、廃止すべきだとの意見も35%を占めた。共和党支持者に限れば廃止すべきだとの意見は65%に達している。
無保険者の大幅減にもかかわらず、オバマケアへの不支持が根強いのは、医療保険を広く提供するという理念を実現するためには、加入者に求める負担の引き上げが避けられないからだ。米政府によると、連邦政府が運営する保険購入サイトで提供される保険の16年の保険料は前年比7.5%上昇した。多くの加入者は政府からの補助金で自己負担は抑えられるが、所得が高い約2割の加入者は保険料上昇の影響をそのまま受けることになる。