口に広がるうま味と甘味
その一つ、「菟道(うじ)御膳」は玉露、煎茶、ほうじ茶、てん茶の4種の宇治茶それぞれの魅力が楽しめる献立。
玉露の茶葉のうま味と甘味が口の中で広がる「玉露ご飯」には煎茶のつくだ煮が添えられ、季節の魚と野菜を使ったメーン料理には、抹茶の苦みと西京みその甘さが絶妙の“抹茶風味の西京みそソース”がからむ。さらに、抹茶にひく前のてん茶をのせ、お薄をすっとかけまわした「エビレンコン饅頭の抹茶あんかけ」と「茶そば」が付く。
「メーン料理に添えているクリの渋皮煮は、ほうじ茶で煮たクリを甘く味付けたものです」と、藤原武料理長(60)。
ほうじ茶には、食材を軟らかくしたり、魚などの臭みをとったりする効用があるといい、「かぶせ茶」を注いでさっぱりといただく「茶漬け御膳」にのせられたアナゴも、ほうじ茶で下煮してから味を付けたもの。かぶせ茶は、玉露のコクと煎茶の爽やかな渋みを併せ持つ茶で、ご飯とアナゴを軽やかに調和させる。
もちろん、甘味のメニューも宇治茶づくし。