感情的になっていた私を引き留めてくれたのは、現地のスタッフだった。「部外者である私たち(WV)がその話をすれば水を返してくれるかもしれない。でもそれはたぶん、私たちが出ていったら元通りになってしまう。本当に必要な人に水を届けるには、コミュニティーが意識を変えて、立ち上がらなくてはいけない」
変革には、長い時間が必要だ。いつかこの地を去る私たちは、その変革の主役になってはならない。変革が起こり、それが続くようサポートするのだ。
結局、院長と保健局へ報告をし、話し合いを促し、定期的にフォローすることに落ち着いた。頭では分かっていたものの、自分は部外者であることを思い知らされた出来事だった。
アフリカで出会う赤ちゃんは、泣かない子が多い。お母さんの栄養状態が悪いのか、もともとそういう子供なのか、その場で判別するのは難しい。でも、まるで生を受けた感触を確かめるように、小さな指や足を一生懸命動かしたり、差し出した私の指をギュッと握り締めたりする。どの赤ちゃんも、まっすぐに愛を受け取ろうとしている。どの赤ちゃんも、「生きたい」と強く語りかけてくる。その素直な欲求の力強さに感動するのと同時に、部外者である私に、彼らの重荷を軽くするお手伝いができるのかと、途方に暮れることも多い。