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1000年越しの抱擁 背景に露の思惑 東西キリスト教トップが会談 (2/3ページ)

2016.2.14 08:00

キューバの首都ハバナの国際空港で共同宣言に署名後、抱き合うローマ法王、フランシスコ(左)とロシア正教会のキリル総主教=2015年2月12日(AP)

キューバの首都ハバナの国際空港で共同宣言に署名後、抱き合うローマ法王、フランシスコ(左)とロシア正教会のキリル総主教=2015年2月12日(AP)【拡大】

 トップ会談に向けた動きが本格化したのは昨年以降。5月にキューバのラウル・カストロ国家評議会議長が訪露した際、プーチン大統領やキリル総主教と会談。バチカン関係筋は、カストロ議長がその直後に法王と面会した際、総主教との会談も話題に上ったとみる。

 キューバ関係者によると、法王は9月のキューバ訪問の際、ロシアと関係が深いカストロ議長に総主教との会談仲介を依頼、キューバ外務省が中心となって調整が進んだという。キューバが積極的に動いたのは、米国との国交正常化の橋渡しをした法王への「恩返し」だった。カストロ議長は共同宣言署名式に立ち会い、和解の立役者であることを世界に印象づけた。

 両教会の最大の対立点は、東西キリスト教世界の境界をまたぐウクライナをめぐる「勢力圏争い」だった。共同宣言はウクライナについてロシア正教会の管轄権を事実上認めた。法王には、イラクやシリアでのイスラム過激派によるキリスト教徒迫害や同性愛など共通の問題に立ち向かうためにも「内輪もめ」に終止符を打つべきだとの判断があったとみられる。

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