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【RE-DESIGN ニッポン】「魔鏡」作りの技 個性映す手段に (2/3ページ)

2016.2.19 13:30

「セン」を使って鏡として仕上げていく。山本晃久さんが手を動かすたびに「セン」という音がする=2015年9月20日(藤井健太さん撮影、提供写真)

「セン」を使って鏡として仕上げていく。山本晃久さんが手を動かすたびに「セン」という音がする=2015年9月20日(藤井健太さん撮影、提供写真)【拡大】

  • 使い込まれた道具類。美しい物を生み出す現場は、道具も美しい=2015年12月17日(藤井健太さん撮影、提供写真)
  • 山本晃久さんが作った銅鏡の数々。「rooms32」で展示されている(山本晃久ん撮影、提供写真)
  • 型に金属を流し込む。「Ay_alloy_works」ブランドの製品作りも、基本は鏡の製作と同じだ(山本晃久さん提供)

 物作りの現場では、確かにいろいろな音が聞こえてくる。鏡作りの特徴的な音は、何といっても磨き作業の際に発する「セン」だ。鏡の完成までは、2~4カ月を要するという。

 「魔鏡」は、磨きの技術を極限まで駆使しないと作れない。裏に模様が描かれた鏡を、ある一定の薄さにまで研磨すると、見た目には分からないが微妙な凹凸が生まれる。これが反射光の中に像を映し出す秘密だ。削り過ぎると鏡が壊れるので、「ぎりぎりが一番美しい。だから、とても難しい」と山本さん。

 自分の名で情報発信

 山本さんが4代目と作った「魔鏡」は、2014年に安倍晋三首相がローマ法王と面会した際、日本の土産物として贈られた。昔からの技術を受け継ぎ、次代へ受け継ぐために山本さんは、伝統的な製品作りだけでなく、時代に合った新たな物作りにも挑戦している。

 その一つが、アクセサリー製品の拡充だ。これまでも鏡師の技術を生かして装飾品を作ってきた。だが、これからは、山本さんの個性を作品で“表現”する商品を作ろうと決意したのだ。このため「Ay alloy works」というブランドも立ち上げた。「Ay」は山本さんのイニシャル、「alloy」は英語で合金を意味する。

新しい時代の物作りの、一つの形を提示

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