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【東日本大震災5年】一日も早く普通の生活を 天皇陛下お言葉 (1/2ページ)

2016.3.12 08:20

「東日本大震災5周年追悼式」で黙祷(もくとう)される天皇、皇后両陛下=2016年3月11日午後2時46分、東京都千代田区の国立劇場(代表撮影)

「東日本大震災5周年追悼式」で黙祷(もくとう)される天皇、皇后両陛下=2016年3月11日午後2時46分、東京都千代田区の国立劇場(代表撮影)【拡大】

 東日本大震災から5年が経(た)ちました。ここに一同と共に、震災によって亡くなった人々とその遺族に対し、深く哀悼の意を表します。

 5年前の今日、東日本を襲った巨大地震とそれに伴う津波により、2万人を超す死者、行方不明者が生じました。仙台平野を黒い壁のような波が非常な速さで押し寄せてくるテレビの映像は、決して忘れることができないものでした。このような津波に対してどのような避難の道が確保できるのか暗澹(あんたん)たる気持ちになったことが思い起こされます。また、何人もの漁業者が、船を守るために沖に向け出航していく雄々しい姿も深く心に残っています。

 このような中で、自衛隊、警察、消防、海上保安庁を始めとする国や地方自治体関係者、さらには、一般市民が、厳しい状況の中で自らの危険や労をいとわず救助や捜索活動に携わったことに深い感謝の念を抱いています。

 地震、津波に続き、原子力発電所の事故が発生し、放射能汚染のため、多くの人々が避難生活を余儀なくされました。事態の改善のために努力が続けられていますが、今なお、自らの家に帰還できないでいる人々を思うと心が痛みます。

 こうした苦難の中で、政府や全国の地方自治体と一緒になって、多数のボランティアが被災者のために支援活動を行いました。また、百六十を超える国・地域や多数の国際機関、また在日米軍が多大な支援に当たってくれたことも忘れることはできません。

御霊(みたま)への追悼の言葉

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