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東日本大震災5年 「あの日」そして「いま」(4) 天国の母や祖父母に勝つ姿を (1/5ページ)

2016.3.11 10:00

東海大1年生の野村華子さん。「柔道を頑張ることが母への恩返しになると思う」=2016年2月22日、神奈川県平塚市の東海大学(松本健吾撮影)

東海大1年生の野村華子さん。「柔道を頑張ることが母への恩返しになると思う」=2016年2月22日、神奈川県平塚市の東海大学(松本健吾撮影)【拡大】

  • 大船渡市の小学5年生、新山陽日(はるか)さん(11)。震災当日3月11日の午前中、保育園の行事で大船渡駅前で交通指導を受けていた。その後、大船渡線の列車に乗り遠足に出たが、その街は午後には全壊してしまった=2016年2月29日、岩手県大船渡市(鈴木健児撮影)
  • 福島市の森山寿子さん「原発事故直後の2011年5月から8月まで約3カ月間、大阪府高槻市の妹の家に、夫を残し避難しました」=2016年1月31日、福島県伊達郡川俣町(大西史朗撮影)
  • 宮城県農業高校ボクシング部の顧問を務める平間直人さん「良い環境で練習させてあげたいが、時間は待ってくれない。今ある環境で精一杯練習して欲しい」と指導する=2016年12月26日、宮城県名取市(鴨川一也撮影)
  • 岩手県陸前高田市の長田正尚さん(81)、正広さん(50)、拓也さん(24)「津波で、店舗兼住宅は流されてしまいましたが、震災から7カ月後、周囲の後押しで仮設店舗を再開しました」=2016年2月28日、岩手県陸前高田市(鈴木健児撮影)
  • 南三陸町を望む高台に集まった避難所にいた子供たち。(左から)高橋英さん、阿部舞さん、高橋長宇君、高橋莉子さん、千葉航洋さん=2016年2月20日、宮城県本吉郡南三陸町(植村光貴撮影)
  • 岩手県盛岡市在住、曽我こなみさん「私は長野県出身ですが、岩手・田野畑に祖母が住んでいます。震災から2年後に訪れ、津波の影響で街の様子が一変したことに驚きました。今は盛岡の企業に所属し、午前中は接客業、午後はスケートの練習という毎日です」=2016年1月31日(川口良介撮影)
  • 岩手県宮古市、岩手県釜石市、岩手県大船渡市、岩手県陸前高田市、宮城県本吉郡南三陸町、福島県相馬郡飯舘村

 ≪岩手県釜石市 野村華子さん(19)≫

 「この5年間、3人のことを忘れた日はありません。3人の存在が、いま柔道を頑張れる源になっています」

 中学2年の時、津波で最愛の母と祖父母を失った。東海大学女子柔道部(神奈川県平塚市)1年の野村華子さん(19)は朝の練習を終えた武道館で話してくれた。

 岩手県釜石市に住んでいた。あの日、学校で激しい揺れに襲われ、みんなで高台に逃げた。眼下では真っ黒な波が家を次々と押し流していった。自宅も流された。数日後、避難所で父、亨平さん(63)から母の洋子さん=当時(45)=が亡くなり、祖父の亘さん=当時(82)、祖母のキワさん=当時(80)=とも連絡が取れないことを聞いた。しばらくして、2人も亡くなったことが分かった。

 父と兄の姿を見て小学5年から柔道を始めた。「練習はきつかったけど、技を覚えるにつれて強くなるのが楽しかった」。洋子さんも、忙しい仕事の合間に大会に駆けつけてビデオ撮影をしたり、体力がつく食事を作るなどしてサポートしてくれた。

「まずは日本一が目標。天国の3人に柔道で勝つ姿を見せたいんです」

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