宮城県石巻市の雄勝小で開かれた6年生を送る会。3人だけの卒業生が、下級生と手をつないで入場してきた=2016年3月2日(共同)【拡大】
東日本大震災で大きな被害があった岩手、宮城、福島3県内の42市町村で、小中学生が震災前から約2万5000人減少したことが5日、各教育委員会への取材で分かった。12.2%の減少で、全国の小中学生の減少率5.2%を大きく上回る。もともと少子化の進んでいた地域に震災が追い打ちをかけた格好。学校の統廃合などが一層迫られ、復興の次世代の担い手が不足する懸念が強まっている。
42市町村は、津波被害に遭った沿岸部と東京電力福島第1原発事故の避難区域となった自治体。2010~15年度の5月1日時点の公立小中学校の児童・生徒数を集計した。
10年度の計21万2406人が、2万5877人減って、15年度は18万6529人だった。内陸部や他県に移り住んだのが影響した。以前から少子化傾向の強かった郡部で減少が激しく、仙台市や福島県いわき市といった都市部でも減少。両市は被災者の避難や転居の受け皿となり、15年国勢調査では人口増がみられたが、小中学生の数は減少する結果となった。
県別では、岩手が12市町村で4761人(21.2%)、宮城は15市町で8544人(6.2%)、福島は15市町村で1万2572人(24.1%)減少した。