東日本大震災から5年を迎える東京電力福島第1原発。廃炉に向けた作業が続き日没後、敷地がライトで照らされていた。周辺の町は避難区域に指定されたままで暗闇が広がる=2016年3月10日午後6時6分(共同通信社機から撮影)【拡大】
東日本大震災は11日、発生から5年を迎え、午後には政府主催の追悼式や各地の慰霊行事で鎮魂の祈りがささげられる。震災と東京電力福島第1原発事故による全国の避難者は約17万4000人。津波被害が甚大だった岩手、宮城、福島の3県によると、避難生活での体調悪化などで亡くなった震災関連死は10日時点で3410人に上る。死者、行方不明者を合わせた震災の犠牲者数は2万1865人となった。阪神大震災でプレハブの仮設住宅は5年で解消されたが、3県では約5万8000人が入居したままだ。
東京電力福島第1原発事故による放射線の影響などで、いまだ10万人近い福島県民が故郷から離れた場所で避難生活を続けている。5年に及ぶ避難生活の長期化は、高齢者の孤立や健康リスクの増加など問題を生んでいる。避難に見切りを付け、移住を考える人も増えてきた。
「故郷と縁切れぬが」
「1人で村に戻っても寂しい。ここにいれば気が紛れるから。もう慣れちまったよ」