「無念の中止」糧に
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、エイフェックス・ツイン、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、フー・ファイターズ、日本からTHE YELLOW MONKEY、↑THE HIGH-LOWS↓、電気グルーヴなどが出演し、7月26日の初日は開催された。
しかし、台風9号が直撃したことで、2日目は中止を余儀なくされた。2日目にステージに上がる予定だったのが、グリーン・デイ、ベック、プロディジー、リー・スクラッチ・ペリーなどだった。
「今だから言えることだけど『日高、図に乗るんじゃねえよ』って神様に頭からバサーッと水をぶっかけられたんだろうな。あそこで全部うまくいっていたら、今があるかどうか、分からない。2日目を中止にするという判断は、言ってしまえば一番簡単な方法なんだよ。雨の中で参加していたお客さんは、肉体も精神も疲弊している。何が起きても不思議じゃない状況になっている。簡単に危ないからやめましょうでは、何のためにやってきたのか分からんって言って。残された方法がないのは分かっていたんだけど、それでも何かを学ぼうと。朝の4時頃だったかな、撤退を決めたんだけど、その瞬間のスタッフの顔が忘れられない。一生懸命に考えて、それでもできないことへの無念と憤りが入り交じった感情。これって次の糧になると思った」(元フリーペーパー「Lj」編集長 菊地崇(たかし)/SANKEI EXPRESS)